サッカーの試合を観ていると、
「えっ、今手に当たったのにハンドじゃないの?」
「なんであの子はハンドで笛を吹かれたの?」
そんな風に思ったこと、ありませんか?
実はサッカーの“ハンド”は、ただ手にボールが当たっただけでは反則にならないんです。
特にお子さんがサッカーを習い始めたばかりだったり、観戦の経験が浅い保護者の方にとっては、ちょっと難しく感じるルールの一つかもしれません。
この記事では、お子さんがこれからサッカーを始めるママや、すでにチームに所属しているお母さんに向けて、「ハンド」の正しい知識をやさしく、わかりやすくご紹介していきます!
「ハンド」って、どこにボールが当たったら反則になるの?
まず最初に、「ハンド」とはどういう時に取られる反則なのか、基本から確認しておきましょう。
サッカーでは、肩より下の「腕・手」に意図的にボールが当たった場合に「ハンド」となります。
つまり、ボールが肩や胸に当たっただけでは反則ではありません。
実際のルールでは、「脇の下より下」の部分が手や腕と判断され、その部分でプレーに関与したとみなされると“ハンド”になります。

手に当たっただけでは反則じゃないって本当?
そうなんです!
サッカーでは、「手にボールが当たった=ハンド」ではないんです。
大切なのは、ボールに“わざと”手や腕を使ったかどうか。
例えば…
- ディフェンスの子が手を使ってシュートを止めた
- ボールを手でコントロールしてゴールを決めた
こういった場面は、“意図的”に手を使ったと判断されるので、当然ハンドになります。
でも反対に、
- 胸の前に軽く置いた手に、偶然シュートが当たった
- 転んだときに地面に手をついていて、そこにボールが当たった
- 至近距離から思いがけず手に当たってしまった
このような場合は、「わざとではない」=ハンドじゃないと判断されることも多いんです。
でも…わざとじゃなくてもハンドになることも!?
実はここが、ハンドがちょっとややこしいポイント。
たとえわざとじゃなくても、次のような状況では「ハンド」と判断されてしまうことがあります。
- 手が不自然に広がっていた
- ゴールに入るボールを、偶然だけど手で止めてしまった
- ジャンプした時に腕が上がっていて、そこに当たってしまった
こういった場合は、審判が「意図的とは言えなくても、プレーに影響があった」と判断して、ハンドになるんです。

審判はどこを見ているの?ハンドかどうかのチェックポイント
保護者目線でわかりづらいこのルール。
審判は、次のようなポイントを見てハンドかどうかを判断しています。
チェックポイント | 見ている内容 |
手の位置が自然か? | 普通の体勢での腕の位置か、不自然に広がっていないか |
距離はどうか? | 至近距離で避ける余裕があったかどうか |
手に当たって得したか? | ゴールを防いだり、相手のプレーを止めたか |
明らかに手でプレーしたか? | 手を使って止めたりコントロールしたか |
つまり、「当たった/当たらない」だけでなく、状況や手の動きを含めて、トータルで判断されているんです。
最近のルール変更でハンドが増えた?実はこう変わった!
近年、サッカーのルールは少しずつ改定されており、ハンドの判断基準も以前より厳しくなっています。
特にこんな変更がありました:
- 脇の下より下は「腕」扱いに(そこに当たるとハンドの可能性)
- 攻撃側が偶然手に当ててゴールにつながった場合はノーゴール
- ディフェンスの“体を大きく見せる動き”はハンドと判断されやすい
これらの変化によって、「昔は取られなかったけど、今はハンド」というケースが増えているんですね。
ジュニア年代ではどうなの?子どもへの指導ポイント
子どものサッカーでは、まだ身体の使い方に慣れていないため、意図せず手に当たってしまうこともあります。
でも、普段から次のような習慣をつけておくことで、ハンドを避けやすくなります。
- ディフェンス時は、手を後ろに組むか、体に添える
- ボールに対して正面で守るようにする
- 「ボールに当たりたくないから手が出る」クセを直す
また、ミスを責めるより「どうすれば防げたかな?」と一緒に振り返ってあげる声かけが、お子さんの成長には何より大切です。
「手に当たったのにハンドじゃないの?」と思う場面も多い
試合中、「手に当たってるのに笛が鳴らない!」「なんで今のはハンドなの?」とモヤモヤすることもあると思います。
でも実際には、
- 手に当たったけど自然な位置だった
- 至近距離で避けるのが難しかった
- ゴールに影響がなかった
などの理由で、「ノーハンド」とされることもあるのです。
テレビでのプロの試合でも、VAR(ビデオ判定)を使っても“ハンドじゃない”と判断されることがあるほど、判断は繊細なんです。

まとめ:ハンドを理解すると、サッカーがもっと楽しくなる!
「ハンド」は一見すると単純なルールに思えますが、実はとても奥が深く、状況判断が大切な反則です。
でも、少しだけ知識を入れておくだけで…
- 試合を観るのがもっと楽しくなる!
- 審判の笛に納得できるようになる!
- お子さんに前向きな声かけができる!
そんなメリットがたくさんあります。
これからサッカーを始めるお子さんがいるご家庭や、すでに頑張っているお子さんのサポートをしている保護者の方にとって、少しでも参考になれば嬉しいです。
ぜひ今日から、お子さんと一緒に「ルールを知る楽しさ」も感じてみてくださいね!
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