最近注目されている「マルチスポーツ」という言葉、皆さんご存じでしょうか?
これは、子供が複数のスポーツを掛け持ちして取り組むスタイルのことを指します。
たとえば「サッカーとダンス」や「野球と水泳」といった形で、1つの競技に偏らず、複数のスポーツを組み合わせて行うことで、運動能力やモチベーションの向上を目指すという考え方です。
実際に、私自身も子供の頃はサッカーと空手を掛け持ちしており、どちらも楽しく続けていました。
今回は、「子供がスポーツを複数行う」メリットや注意点、特にサッカーとの相性が良いスポーツの組み合わせについて詳しくご紹介します!
マルチスポーツには2つのタイプがある!
個人的な意見になりますが、マルチスポーツには2つのパターンがあると思っています!
それが、
①「メインスポーツのためのマルチスポーツ」
②「可能性を広げるためのマルチスポーツ」
です!
◆ メインスポーツのためのマルチスポーツ
これは、特定のスポーツのパフォーマンスを向上させるために、他のスポーツを取り入れるパターンです。
たとえば、野球選手を目指している人が、野球をメインにしながら、肩の可動域や心肺機能向上を目的に水泳を行うといった形です!
後ほど紹介しますが、マルチスポーツでは複数の動きを経験できるため、運動機能の向上が狙えます。
その効果をメインスポーツに活かすために、他のスポーツを取り入れるというわけですね!
◆ 可能性を広げるためのマルチスポーツ
こちらは、特定のスポーツに絞らず、複数のスポーツをバランスよく行うスタイルです。
子どもの運動能力向上はもちろん、向いているスポーツの発見や、子ども自身が本気で取り組みたいと思えるスポーツと出会うことにもつながります!
私も、どちらかというとこちらのタイプです。
サッカーと空手を行っていましたが、どちらかを優先していたというより、どちらも楽しくて続けていた、という感じでした!
子どものうちは、自分の「本当にやりたいこと」や「向いていること」を見つけるのはなかなか難しいものです。
だからこそ、お子さんの可能性を広げるマルチスポーツは、とても素晴らしい選択肢だと思います!
マルチスポーツのメリット
マルチスポーツには、子どもにとってさまざまなメリットがあります!
ここでは、そのメリットを紹介していきます!
・運動機能の向上
9〜12歳の子供は「ゴールデンエイジ」と呼ばれる発達段階にあり、この時期に多様な動作を経験することで運動神経が大きく育つと言われています。
マルチスポーツにより、1つのスポーツだけでは養えない動きや筋肉を刺激することで、バランスの良い身体づくりが可能になります。

・プレッシャーやバーンアウトの防止にも!
1つの競技だけに集中していると、知らず知らずのうちに精神的なプレッシャーや「燃え尽き症候群(バーンアウト)」のリスクが高まることも…。
別のスポーツに取り組むことで気分転換になり、結果的にメインのスポーツにも前向きに取り組めるようになるという好循環が生まれます。

・怪我のリスクを減らせる!
「子供がスポーツを複数やると身体に負担がかかるのでは?」と心配される方もいるかもしれませんが、実は逆です。
同じ動作の繰り返しによる特定部位への負荷が軽減され、筋肉のバランスも整えられるため、怪我のリスクを減らすことができます。

世界では当たり前!
アメリカなどのスポーツ先進国では、子供が複数のスポーツを掛け持ちすることは当たり前。
季節ごとにバスケットボール、野球、アメフトを行い、その後大学やプロの段階で1つに絞るケースが多くあります。
世界的に活躍するアスリートの多くも、子供の頃からマルチスポーツを実践していたというのはよくある話です。
マルチスポーツを行う際のポイント!
子供自身の意志を尊重する
マルチスポーツには多くのメリットがありますが、何より大切なのは「子どもがやりたいと思っているか」です!
親の気持ちだけで「将来のために」と無理やり行わせてしまうと、かえって逆効果…。
「やらせてみたいな」と思ったときは、しっかり子どもの声に耳を傾けてあげてください♪
頻度や強度に注意する
複数のスポーツを取り入れる際は、1つのスポーツの頻度を少し減らすなどの調整が必要です!
いきなり高頻度・高強度で複数の競技を行ってしまうと、逆に怪我やバーンアウトのリスクが高くなってしまいます。
たとえば、週3回サッカーをしているなら、1日だけ別のスポーツに切り替える…といったように、リズムを崩さず、無理なく始めるのがおすすめです♪
サッカーを習っている子どもにオススメなマルチスポーツ!
私個人の独断と偏見にはなりますが、サッカーをしている子どもにオススメのスポーツを紹介していきます!
・体操
体操は、どんなスポーツをしている子どもにもオススメです!
柔軟性を高めたり、体幹を鍛えたり、運動神経の基礎を作るにはピッタリ!
柔軟性は怪我の予防だけではなく、可動域の向上や綺麗な姿勢維持にも繋がります!
特に、子どものうちにトランポリンで遊ばせると、空中で身体をコントロールしようとすることで、空間認知能力や神経伝達が向上し、運動神経が高まるとも言われています♪

・ダンス
体操と共通点もありますが、ダンスもオススメです!
複雑な動きをリズムに合わせて行うことで、身体のコントロール力やリズム感覚が身につきます。
別のブログでも書いていますが、スポーツにおいてリズム感覚って実はとても大切!
サッカーでも、リズムよくステップを刻んだり、フェイントをかけたりする場面に大活躍します!

・空手(武道)
これは実際に私がやっていたこともあり、心からオススメしたいです!
空手では、体幹の強化だけでなく、瞬発力・反射神経も鍛えられます。
組手では、相手との駆け引きや反応力を磨けるのも魅力!
私はセンターバックでプレーしていたのですが、相手よりも一歩早く動くための重心の取り方や、相手の動きを読む力は、空手の経験が大いに役立ちました!
空手では無いですが、幼少期からテコンドーを行っていて、アクロバティックなゴールを何度も決めた世界的ストライカーもいます!

最後に!
「子供がスポーツを複数掛け持ちする」ことは、運動能力の向上だけでなく、将来の可能性を広げる選択肢でもあります。
子供にとって「楽しい!」と感じることが、一番のモチベーションになります。
サッカーだけにこだわらず、他のスポーツも取り入れることで、より豊かでバランスの取れた成長が期待できます。
ぜひ、お子さんの「やってみたい!」を応援しながら、マルチスポーツにチャレンジする環境を整えてみてください!
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