皆さん、普段は熱中症対策をしっかりされていますか？
ここ最近の夏は気温がかなり高くなっており、熱中症のリスクが非常に高くなっています。
そんな猛暑の中でサッカーを行っているお子さんには、しっかりとした対策が必要になります。
私も運動を行う日でも、夏の日はこまめに水分補給を行い、寝る時も冷房をつけて対策を行っております。
今回はそんな熱中症についてお話していこうと思います。
熱中症の3段階
実は熱中症には3段階に分けられることをご存じでしょうか？
熱中症には症状ごとに「Ⅰ度（軽症）」「Ⅱ度（中等症）」「Ⅲ度（重症）」に分けることができます。
【3段階の症状】
- Ⅰ度（軽症）：めまい、こむら返り（筋肉のけいれん）
- Ⅱ度（中等症）：頭痛、嘔吐、倦怠感
- Ⅲ度（重症）：高熱、意識障害、熱射病、けいれん
これらの症状が出ている場合は、熱中症になっている可能性が非常に高いです。
お子さんがこうした症状を訴えたり、様子に異変が見られた場合は、直ちに運動を止めて涼しい場所で安静にさせましょう。
特にⅢ度の症状が見られる場合は、すぐに救急車を呼んでください。
熱中症対策
熱中症にならないためには、以下の対策が有効です。
こまめに水分補給を行う
サッカーなどの激しい運動中は、15分間隔でこまめに水分を摂りましょう。
喉が渇いた時に一気に水を飲みたくなりますが、人は一度に吸収できる水分量に限りがあります（約200ml〜250ml）。
そのため、一気に水分を摂っても吸収しきれず、逆に体に負担をかける場合があります。
身体を冷やす道具を準備する
熱中症は、体温調節がうまくできず体内に熱がこもることが原因です。
そのため、ひんやりタオルやスプレー、保冷剤などの冷却グッズを準備し、体温が上がりすぎないようにしましょう。
少しでも異変を感じたら運動を中止する
お子さんに体調の異変が見られたら、たとえ練習中でもすぐに中断させてください。
熱中症は軽症でも必ず安静が必要です。
「少しくらいなら大丈夫」と無理をさせると、重症化し、後遺症や命の危険に繋がることもあります。
熱中症になってしまった時の対処法
万全に対策していても、熱中症になってしまうことはあります。
そんな時は、焦らずに以下の対応を行いましょう。
風通しの良い、涼しい場所へ移動させる
直射日光の当たる場所では体温が下がらないため、日陰や冷房の効いた室内などに移動させて安静にしましょう。
脇の下、首の付け根、太ももの付け根を冷やす
これらの部位には太い血管が通っており、冷やすことで体全体の体温を効果的に下げることができます。
靴や衣類を緩めて血流を妨げないようにすることも重要です。
水分と塩分の補給
大量に汗をかくと水分と一緒に塩分も失われます。
水分だけでなく塩分の補給も重要です。
スポーツドリンクや経口補水液を飲ませるのが効果的です。
ただし、吐き気や嘔吐、意識障害がある場合は無理に飲ませないようにしましょう。
まとめ：お子さんを熱中症から守るために
夏の暑さが厳しくなる中、外でサッカーをする子どもたちには、しっかりとした熱中症対策が必要です。
熱中症は「Ⅰ度（軽症）」「Ⅱ度（中等症）」「Ⅲ度（重症）」の3段階に分かれ、それぞれで異なる症状が現れます。特にⅢ度の場合は命に関わるため、すぐに救急車を呼びましょう。
✅予防のポイント
- 15分おきにこまめな水分補給
- 冷却グッズ（ひんやりタオル・保冷剤など）を活用
- 少しでも異変があれば無理せず中断
✅万が一の対処法
- 風通しの良い涼しい場所へ移動
- 脇の下・首・太ももの付け根を冷やす
- 水分と塩分の両方を補給（スポーツドリンク・経口補水液が◎）
最近では、熱中症になった人を看病していた方自身が熱中症になってしまうケースも報告されています。
お子さんの体調はもちろんのこと、保護者の皆さんご自身の体調管理にも十分気をつけて、無理のない範囲でサポートしていきましょう。
お子さんが元気に夏のスポーツを楽しめるよう、大人が正しい知識を持ち、早めの判断と対策を心がけましょう！
